畑からのたより

「中山かぼちゃ」は、かぼちゃ好きに知られた、美味しいかぼちゃです。上品な甘さとポクポクとした食感、このかぼちゃの美味しさは一度食べたらやみつきになります。東京や横浜から宅配便の注文が多い理由も、この美味しさにあります。
このかぼちゃ、栽培が難しく土地を選ぶので、生産量も限定されています。現在は「山あげ祭り」で有名な那須烏山市を中心に、26名の生産者が4haの畑で生産しています。

Q.

A.

このかぼちゃは、戦後、北海道の開拓者が作っていたものが、旧烏山町の中山地区に伝わり、この地の生産農家が、毎年自分で種を取り、栽培を続けてきました。名前の「中山」は旧烏山町の中山に由来しています。

Q.

 

A.

この中山かぼちゃ、食味は自信作ですが、もともとの品種は営利栽培上の問題がありました。それは、 疫病等の病気に弱く、収量が不安定ということです。
普通のかぼちゃは、葉が10~15枚のところに実がなるのですが、中山かぼちゃは葉が20枚以上つかないと実がならない品種でした。ですから、広い畑が必要で、収穫時期が遅く、収量も低かったんです。
そこで、県の農業試験場と農協が協力して、約10年の歳月をかけて、優れた食味に加え、11~13枚のところに実がなるよう品種選抜をした結果、現在のニュー中山かぼちゃが誕生したという訳です。

Q.

A.

栽培の基本はなんといっても土づくりです。10a(300坪)に1トン程度の堆肥を入れます。那須烏山市は周りに雑木林がたくさんあるので、落ち葉を堆肥として利用している人もいます。また、かぼちゃは土が肥えすぎると実がつきにくくなり味も落ちるので、化学肥料の使用量も減らしています。
それから、なんといっても完熟収穫です。花が咲くと人為的に交配(雌しべに雄しべをつける)しますが、この交配した日から”55日”以降に収穫することを部会で取り決めています。この55日以降の収穫を守ることで、完熟したポクポク感のあるかぼちゃを食べてもらうことができる、というわけです。
交配した日を記入したラベルを全生産者が立てています。多い人で2千本以上のラベルを立てます。作業は相当大変なことですが、これも美味しい中山かぼちゃを作るための”律儀な生産者”がなせる技です。

Q.

A.

部会員全員がエコファーマー(*1)になり、農薬と化学肥料を減らした栽培に取り組んでいます。また農薬の防除履歴をすべて記帳し、農薬の適正な使用に努めています。

(*1)エコファーマーとは堆肥や緑肥による土づくりを行うことに加え、化学肥料と農薬の両方を減らす工夫をしている生産者のこと。
高品質な「中山かぼちゃ」を育てるために、水はけの良い畑を選んで栽培しています。また連作ができないので、こんにゃくや麦、陸稲などを作り、畑を3年程度あけてから、再びかぼちゃを栽培しています。
7月下旬から8月中旬が中山かぼちゃの旬の時期です。県内のスーパーやJAでの直売・宅配でお求めいただけます。ぜひ、美味しい「中山かぼちゃ」をご賞味ください。

 

土づくり(堆肥を入れて耕耘する) 11月頃
マルチ作業 3月下旬
種まき 3月上旬
定植 4月上中旬
苗はすべてJAの育苗センターで栽培しています
小トンネル 4月上中旬頃から5月中旬頃まで
霜が降りる時期に苗を守るためにトンネルを掛けます
摘心 4月中旬~6月下旬頃まで
親づるのおよそ4節目で生長点を摘み、子づるを2~3本伸ばします
芽かき 5月中旬~6月下旬頃まで
孫づるは不要なのですべて摘みます
交配 5月中旬~6月中旬頃まで
雄しべの花粉を雌しべにつける作業。晴れた日の早朝4時から~8時までに行います。雌花の寿命は1日なので、雨が降る日に咲いた花は受粉できません。天気に左右される作業です。
仕上げ 7月上旬~7月下旬頃まで
収穫前の日焼け防止策として、新聞紙やわらをかぼちゃ全体に掛けます。
また、地面に接している面が日光が当たらず黄色くなるので、フルーツ枕を敷いて、全体をきれいに仕上げます。
収穫 7月下旬~ 8月中旬頃まで

 

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